人間は死んでもまた生き続けるー大谷暢順(ちょうじゅん)

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みなさんは自分の「死」というものが怖くないですか?

私はもう半世紀ほど生きましたが、いまだに自分の「死」というものが怖くてたまりません。

寝る前にふと「いつかは自分が死ぬ」ということを考え始めると、もう怖くて怖くて、急に布団から飛び出したりすることもあります。

高校時代の国語の教科書か何かで「人間は「死」を意識しながらも、その「死」を迎えているのは「自分ではない自分」として考えている。そうしなければ恐怖で正常にはいられないから」と言ったようなことを読んだ記憶があります。
また、「宗教が流行る(できた)のは「死」への恐怖があり、それを出来るだけ少なくするために人間が作り出した知恵」みたいな話を聞きました。

それほどみんな「死」は怖いのですね。

だって、生きているもの全てに、平等に、いつくるかはわからないが必ず「死」はやってくるのです。
例外はないのです。
やはり怖いですね。

そんな「死」の恐怖が少しでもなくなればと思い「死」に関する本をいくつか読んでいます。

今回は大谷暢順(ちょうじゅん)氏の人間は死んでもまた生き続けるを読んでみました。

人間は死んでもまた生き続ける

さて、この人間は死んでもまた生き続けるの著者である大谷暢順(ちょうじゅん)氏はフランス文学者であり、浄土真宗僧侶であり、浄土真宗大谷本願寺派本山本願寺第二十五世法主。そして本願寺維持財団理事長で今上天皇の従兄弟にあたるという人です。
なんだかすごそうですね。

本書では浄土真宗の教えの「他力本願」から「御文(おふみ)」と呼ばれる蓮如上人が書いた法話集を中心に話が進んでいきます。

大谷暢順(ちょうじゅん)氏は「お家騒動」と呼ばれる東本願寺での継承者争いに巻き込まれつつ、フランス文学に精通するというちょっと変わった経歴をお持ちで、「御文(おふみ)」のフランス語訳に尽力された方です。

本書ではそんな方がわかりやすく浄土真宗の教えである「他力本願」についてわかりやすく解説されています。

ちなみに浄土真宗は「親鸞上人」が開いた仏教の宗派で、現在は京都の西本願寺(本願寺派)と東本願寺(大谷派)の2つに別れた宗派になっています。
(著者の大谷暢順(ちょうじゅん)氏は東本願寺(大谷派)の僧侶です。)

内容は

本書の内容ですが、基本は仏教的な観点からの生き方が書かれています。

少し以外だったのは大谷暢順(ちょうじゅん)氏が「輪廻転生(仏教では「六道輪廻」という)」を信じていると。
私のイメージ(大学が仏教系だったので僧侶の友人がたくさんいますが)では、なんだか「死んだら終わりだよ」と思っている人が多かったような記憶があります。

そんな「輪廻転生(六道輪廻)」ですが、死んだあと必ず人間に再度生まれるかというとそんなことはなく、現世での行いが悪ければ地獄に落ちるし、よければ天上界(天国)にいける。
もしかしたら次回は「虫」かもしれないよと、現世での行いを戒める内容のことが書かれてあります。

死の恐怖は消えたか?

で、実際読み終えて死の恐怖が収まったかと言うと、正直「あまり変わらないなぁ」と。

そりゃ簡単に消えるなら苦労はしないし、苦しむ人はいない。

ただ、少しだけ「来世以降もあるなら、まっいいか」くらいの感覚にはなりました。
(本当にあるならね。)

結局人間が生きている限り「死」の恐怖はなくならないだろうし、それは実際「死」の瞬間が来るまで「どんなことなのか」はわからないだろうと言うことです。

でも、少しでも「死」の恐怖が減るのであれば、それはそれで助かりますし、これからもいろんな本を読んで行こうと思います。

みなさんも一度手にとって読んでみてはどうでしょうか?
「生き方」を再考するには良い書籍だと思います。

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